Q:土地の価格が妥当かどうか調べる方法はありますか?

こんにちは。はじめまして。■■県に住む●●と申します。マイホーム取得を目指して土地探しから始めました。ネット検索や不動産情報誌をみて希望するエリアの売り物件を探し、良さそうな物件があれば現地を確認することを繰り返しています。その中に、かなり気になる物件があり、一応予算の範囲内なので納得できれば前向きに考えようと思っていますが、その価格が妥当なものなのか少し不安に感じています。仲介業者の不動産屋さんには妥当だと言われました。土地の価格が妥当かどうか調べる方法はありますか?何か方法があれば教えてください。よろしくお願いいたします。



A:回答

『一物四価』

土地のように高額な買い物になると、はたして本当に妥当な価格なのかと誰でも不安になるものです。

土地の価格は一物四価といわれます。ひとつの土地に4つの価格があるという意味です。実際に取引される価格のほかに国や市町村、都道府県が調査して決める価格があり、次の4つが一般的に四価といわれている価格です。

実勢価格
現実に市場において取引が成立した価格のこと。実際には「正常な価格」より(常識の範囲内で)高くても安くても当事者(売主と買主)が合意すれば取引が成立するため、すべての実勢価格が妥当な目安になるとはいえません。所在地はもちろん、形状や道路との関係、利用目的、稀少性など様々な要因が関係してきます。

地価公示価格(公示地価)
国土交通省土地鑑定委員会が定めた価格。評価基準日は毎年1月1日で3月下旬に公示されます。最新の取引事情や収益性なども加味され「正常な価格」とされます。「正常な価格」とは自由な取引が行われるとした場合、その取引において通常成立すると認められる価格です。

※地価公示の閲覧(国土交通省土地総合ライブラリー)

路線価(相続税評価額)
国税庁が定めた価格。評価時点は毎年1月1日で8月頃に発表されます。地価公示価格の80%が目安となり、主に相続税、贈与税、地価税の算定基準となる価格です。

※路線価の閲覧(国税庁路線価図)

固定資産税評価額
市町村が定めた価格。3年毎の1月1日に見直しがあります。地価公示価格の70%が目安です。固定資産税、都市計画税、不動産取得税、登録免許税の算定基準となる価格です。

※不動産業者に調べてもらってください(売主さんに聞けばわかります)。購入することになれば、通常その土地にかかる固定資産税のうち所有権移転の日以降分を買主が負担することになります。今の段階で質問してもまったく問題はありません。

更にもうひとつ、都道府県が定める「基準地価」があります。

基準地価
各都道府県が毎年7月1日現在の基準地の地価を調査し9月中旬に発表する地価のこと。住宅地、商業地、工業地など用途地域別に1平方メートルごとの価格で示されます。

※基準地価の閲覧(国土交通省土地総合ライブラリー)

不動産業者の説明だけでは不安が残るのであれば、自分でこれらの価格を調べて売買価格と見比べてみてください。
公的なモノサシですから安心を得るための目安になると思います。

地価調査

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