築10年を超えると半数がリフォーム意向 TOTO調査

TOTOは、2011年8月に全国の20~69歳の男女1924人を対象にした「住宅設備と生活意識に関する実態調査」を実施。その結果をデータ集「REAL VOICE 2012」にまとめ、4月16日に発行する。調査では、水まわり設備・空間に対する住まい手の意識や使い方の変化、最近の傾向が明らかになった。以下が調査を概括した「調査結果トピックス」。・築10年を超えると、半数近くが「リフォームしたい」と思っている。・築10年未満の住宅では、築20年以上と比べてトイレ・浴室の手すり設置割合が多い。・常にトイレを清潔に保ちたい人が9割超。半数は掃除を面倒に感じている。・築10年未満の住宅ではタンクレスタイプが増加。・浴室では手すり、洗面器置き台、乾きやすい床、お湯の冷めにくい浴槽などの設置が増加傾向。・浴室と洗面所の色合いなどをコーディネートしたい女性が多い。・戸建てではキッチンが独立した間取りが減少傾向。【新建ハウジングWEB:2012/4/13】

【独り言】
家づくりを計画中の方々にいつも申し上げていること。「設備機器は消耗品!コストダウンの一番手」。キッチン、浴室、トイレ、洗面台といった住設機器は、機能的には差がなくても、ちょっとしたデザインや使用素材の違いで、大きな金額差を生むもの。例えば、高額なシステムキッチンでつくった料理が廉価版のシステムキッチンのそれよりも美味しいかといえば決してそんなことはないはず。ましてや、昨今の商品であれば、耐久性にもそんなに差はないだろうし、半年経てばまた新商品が発売される業界である。柱や梁、外壁材や断熱材、床材のように後々簡単にやり替えのきかない構造躯体などとは違って、住設機器、水まわり機器は10年をひとつの目安にメンテナンス、取り替えニーズが発生するものなのだ。長年憧れてきた家づくり。夢に描いたシステムキッチンを採用したい気持ちもわからないでもない。ただ言えることは、コストとのバランスが賢い家づくりのポイントであるということ。

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