一級建築士の懲戒処分について

一級建築士の懲戒処分は、建築士法第10条第1項各号に該当する場合に、同条第4項の規定に基づき、中央建築士審査会の同意を得て行うこととなっております。去る8月30日に開催された中央建築士審査会において、一級建築士20名に対する懲戒処分について同意が得られ、同日付けで処分いたしましたので、添付資料のとおり公表します。【国土交通省:2012/9/6】

【独り言】
『構造計算書の断面計算において「NG」が「OK」に切り貼りされている。』こんな類のことが設計の現場で行われていたそうだ。しかし、こんな稚拙なことをしでかした有資格者の処分が、業務停止1~12か月でいいのか。20名の中には、長谷工コーポレーション、セキスイハイム、東日本ハウスの一級建築士がいる。一級建築士とは“先生”と呼ばれる資格者である。が、しかしその資格取得にあたっては、人間性が試されることはなく学科試験と製図試験をパスしさえすれば合格となる。日本における建築学は理工学系に属す学問と位置づけられるが、海外では人文科学系とする国もあるときく。こんな情けないニュースを目にするたびに、人が住む家づくりには後者のほうがしっくりくるような気がする。

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