Q:重要事項説明について教えていただけますか。

はじめまして。●●と申します。新築するにあたり土地購入から動き始めています。このたびタイミングよく良い土地に出会い購入を前向きに検討しているところですが、自分たちの希望する建物が本当に建築可能なのか、この土地を本当に買っても大丈夫なのかと段々不安になり、仲介の不動産業者さんに伺うと、大丈夫です、とはおっしゃいますが・・・。ネットで検索すると重要事項説明を受けることができると知り、業者さんにお願いすると、重要事項説明は契約が確定してから契約前に行うと言われました。きちんと説明を受けないまま契約の決断をしなければならないのかと益々不安になってきました。重要事項説明について教えていただけますか。アドバイスをよろしくお願いします。



A:回答

重要事項説明は契約(購入)するか否かの判断材料を得るために受ける

結論から申し上げます。必ず契約(購入)の決断をする前に説明を受けてください。

重要事項説明は不動産取引に不慣れな買主に対して、契約を締結するか、それともやめるかを判断するために必要な情報を説明するものです。したがって検討段階に実施されるべきものであり、契約が決まってから実施されるのではその意味をなしません。

一般的な土地購入の流れは次のようになります。

■土地購入の流れ
情報収集
物件確認
重要事項説明
条件交渉
購入決断・申込み
売買契約締結
決済・引渡し(所有権移転)


不動産取引には素人である一般の方が、物件の内容や取引条件に関する重要事項の説明を受けずに購入の決断はできません。●●さんが不安になるのも当然のことです。その業者さんは間違ったことをおっしゃっています。

重要事項説明の内容と確認ポイント

とても大きなお金が動き、権利関係や様々な法律・規制が関係する不動産取引では、契約前に必ず重要事項説明を行わなければなりません。この説明は国家資格者である宅地建物取引主任者しかできない独占業務になっています。それだけ大切であるということで、違反した場合には重い罰則が課されます。

重要事項説明についてはこちらから

ただ現実には、●●さんが接触されている業者のように、契約が決まり、その契約の直前になってはじめて形式的に重要事項説明を行う業者も少なくありません。不動産の売買契約はとても責任の重い法律行為です。間違った理解から大きなダメージを受けたり、面倒なトラブルに巻き込まれないためにも必ず検討の早い段階で重要事項説明を受けるようにしてください。

確認ポイント重要事項説明書についてはこちらから

たまに取引主任者の中には重要事項説明がまともに出来ない人がいるので気をつけましょう。

「難しいことが書いてありますので時間があるときに読んでおいてください」と大半の部分を省略する人や、読めない漢字を飛ばしたりする人もいます。いい加減な説明を曖昧なままにして「説明を受けました。」と署名捺印をしてしまうと、後でトラブルが発生して不利になる可能性もあります。不明な点はうやむやにせず、必ずその場で確認し理解するようにしてください。

なお、重要事項説明を受けたとしても契約締結の義務は生じません。よく皆さんが心配されることです。覚えておいてください。

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