ヤマダ電機、住宅設備機器大手を子会社化

家電量販店のヤマダ電機(群馬県高崎市)は5月10日、住宅設備機器のハウステックホールディングス(東京都板橋区)を子会社すると発表した。ハウステックホールディングスの発行済株式の全部を取得する。ハウステックホールディングスは、ハウステック、日化メンテナンス、中部日化サービス、近畿日化サービスなどを子会社に持ち、システムバス、キッチンなどの住宅設備機器を中心に、給湯器、浄化槽などの製品の製造・販売事業を展開する。2011年3月期の売上高は約550億円。ヤマダ電機は昨年、住宅メーカーのエス・バイ・エルを傘下に入れており、今回の買収により、同社が推進する「スマートハウス」事業を強化していく。家電量販店は地上波デジタル対応テレビの特需が終わり、新たな収益源の確保が課題となっている。現在、各社がリフォームやスマートハウス関連の住宅事業に力を入れている。【新建ハウジングWEB:2012/5/10】

【独り言】
ヤマダ電機の業態拡大のニュース。昨年は中堅ハウスメーカーのエス・バイ・エルを、そして今回は中堅住設機器メーカーのハウステックを連結子会社に。住宅は「内需の柱」と言われるように裾野の広い業種だから異業種からみればとても魅力的に映り、営業力の弱い中堅メーカーにとっては、家電量販業界ナンバーワンの傘下に入ることによるメリットは大きいのだろう。ただ、不採算で撤退、なんてことにならないことを望む。

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