土地取得の予算算出方法 ~建物予算の把握が重要~【2009/02/16】
「土地の予算はどうやって決めたらいいんでしょう?」という質問をいただく機会が多い。回答する簡易算出方法は以下のとおり。1.「総予算の把握」⇒家づくりの総予算(自己資金+住宅ローン)を組む
2.「建物予算の把握」⇒建物のボリュームを決め、概算建築費を算出する
3.「諸費用の把握」⇒登記や保険など諸費用を計算する
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【「土地取得予算」=1-(2+3)】
すると相談者から次の言葉が返ってくる。
「土地の形も方位も道路の位置も決まっていないのに、どうやって建物の計画をしたらいいのでしょうか?」
確かにその通り。土地が確定しない状態では実際に建築する具体的な建物を計画することはできない。
ここで大切なことは「土地取得費以外の概算費用を算出する」ということ。どんな土地を購入しても必ず必要な部屋数、絶対に欲しい設備機器は変わらないはず。土地が予算オーバーだからといって「子供部屋を無くす」というわけにはいかないものだ。
そこで、建築事例が豊富な住宅雑誌(数百円程度のもので十分)を購入し、自分たちの希望に近い建物のボリューム把握をおこなう。雑誌には建築費も掲載されているのでそれを参考に建物の概算費用を算出する。
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2.「建物予算の把握」
そして登記費用やローン保証料、火災保険料など諸費用についても、雑誌の資金計画例などを参考にして計算する。
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3.「諸費用の把握」
これを【「土地取得予算」=1-(2+3)】の式に当てはめればいい。
さらに「土地取得予算」から売買に伴う仲介手数料や登記費用(土地分)をマイナスしたものが実際の「売買契約金額(物件価格)」の目安となる。
土地さがしにはタイミングも重要な要素になる。売主の心情は少しでも確実性のある購入候補者との交渉を優先したい。不確実な問合せ客に何日間も「売り止め」にされ、挙句の果てに「資金計画がダメでした・・・」では大変な機会損失になるからだ。
土地を見つけてから動き始めたのではチャンスを逃す恐れがあることを忘れないで欲しい。好物件を他人よりも確実に購入するためには、事前にできる限りの準備をしておくことが大切である。
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